協力して集約化施業を進めることで、良い道のついた山になります。

林業においては重機の燃料・リース費用や伐採した木材の搬出が大きな負担となります。
とりわけ距離を隔てた複数の現場で平行して仕事を進める場合、その費用は膨大になります。

このため、十分な事業量が確保できないような小規模な林地で施行をしていたのでは
採算がとれず、ビジネスとしての林業が成り立たなくなります。


そこで、近隣の森林所有者同士で相談を重ね、それぞれの森林をまとめてひとつの大きな森林として
グループ化することで、より効率的に機械を運用できるよう路網整備を進め、施業の効率化を狙います。 

座談会の実施
《初回の座談会》
当組合職員から森林所有者の皆様に対して、集約化施業のご説明をさせていただいた上で、
作業路踏査をはじめとした現地調査のお願いに伺います。
座談会の前には地元代表者の方に許可をいただき、入山・事前調査を行って資料を作成いたします。
《二回目の座談会》
施業に際するさまざまな事項のご説明とご確認をさせていただきます。具体的には
・施業エリアにテープなどで目印をつけること
・間伐率(どれくらいの割合で木を伐採するか)
・施業スケジュール
などでございます。
現地立会い
所有者の方に現地にお越しいただき、わかる範囲で所有境界を教えていただき、目印の杭を設置いたします。
書類の取りまとめ・工期のお知らせ
当組合にて各種書類(施業プラン書、各種契約書など)をご用意させていただきます。
代表者様を通じて皆様にお渡しいたしますので、お手数ですがご記入くださいますようお願いいたします。
その後、開始日程及び工期をお知らせいたします。
作業開始
当組合の協力事業体が現地に入って工事を行います。(工事開始の際は改めてご連絡いたします。)
各種重機にて作業道・作業路を開設し、木材の間伐~搬出・運搬まで一連の作業を行わせていただきます。
・作業に際しまして変更点・問題点が生じた場合はその都度ご連絡させていただきます。
・作業が完了した後は全区域を点検・確認させていただきます。
完了報告
作業完了後は所有者様にも現地にお越しいただき、手直し箇所がないか最終確認をしていただきます。
その後、所有者の皆様に完了報告を行うための最終座談会を開催させていただきます。

集約化施業の前提として境界明確を進めています。

近年高齢化が急速に進む山村・集落地域においては、土地境界の不明瞭化が進行しています。
とりわけ林地では地籍調査が立ち遅れています。(平成14年度時点で全国45%に対して林地38%)

地籍調査には相当の時間・費用が必要となる為、短期間では完了できません。
また、土地の境界に関する知識を有する方も少なくなりつつあります。

このため、一刻も早い境界保全の進展が必要となっています。

国レベルの問題だけではなく、大切な土地を子々孫々に継承される上でも土地境界の確定は大切です。

現場立会い
土地境界の知識を有する現地の方にも立ち会っていただき、当組合の職員で境界のおおよその位置に目印
を設置します。
GPS測量
衛星にて位置を捉える最新の測量器具を用いて境界の位置を測量します。
現況図の作成
測量したデータは座標として器具に記録されます。これを事務所に持ち帰り、専用のソフトで地図上に
記載し、正確な境界や面積が計算された図面を作成します。作成した図面を以って所有者の方へのご報告と
させていただいております。
データ及び図面は当組合で厳正に管理いたしますので、図面を紛失された場合でも随時ご確認いただけます。