農林中央金庫様、福井市様と協力し、めぐみこども園様に木製品を寄贈させていただきました。

 近年、生活様式の変化や新素材開発などにより、木材の需要が減少傾向にあります。
しかしながら、木材には独特のぬくもりや香り、湿度の調整機能など、他の材にはない強みも多くあります。

 このため、木材のメリットを広く認識してもらい、将来的な活用の可能性を高める為、
小さい頃から木材に親しみ、木の文化への理解を深める「木育」の重要性が認識されつつあります。

 当組合では、地域の皆様により深く木に親しんでいただくための木育を、
社会貢献活動(CSR)の一環として取り組むべきものとして捉え、重要視しています。

 この度、福井森林組合では農林中央金庫富山支店様、福井市農林水産部様と三者で連携し、
地域の皆様に木製品の寄贈と木育のレクリエーションを行う「協同CSR活動」を実施いたしました。

 今回は施設に木材を多く利用し、自らも木育に取り組んでいらっしゃるめぐみこども園様にお伺いして、
県産材を使用したテーブルや積み木の寄贈、福井市の林業や森林公園の紹介、紙芝居の読み聞かせや
木材サンプルを利用しての樹種当てクイズなど、多様なプログラムで木に触れていただきました。

 当日は農林中央金庫富山支店様のご挨拶も児童に優しい言葉をお選びいただいたことで、
終始和やかなムードで活動を進めることができました。

 福井市様には福井の森林のご説明をしていただき、身近にある森林や緑あふれる公園に、
児童の皆様も大きなご関心を抱かれていました。

 めぐみこども園の園長様には私たち以上に子供にも大人にも伝わりやすい言葉で
木育の意義をご説明いただくとともに、ご丁寧な御礼の挨拶を頂戴しました。

 拙作の紙芝居「もりのきこりすくん」も、先生に朗読をしていただいたおかげで、
児童の皆様に楽しんでいただけたようで一安心でした。

 また、県産材を使用した寄贈品においては、
クリ、ナラ製のプレイテーブルを「ウッディ工房 美樹」様
ブナ製の積み木と杉製の収納ボックスを「おもちゃハウス こどもと木」様
に製作していただきました。
 それぞれ県産材を活用し、木材特有の香りや手触りを残しつつ、お子様にも安全なものになるよう、
仕上げに至るまで丁寧な仕事をしていただきました。

 本活動は各マスメディアにも取り上げていただき、福井の木育の大きな一歩になったのではないかと思います。

 多くの皆様にご協力いただいた本活動ですが、主役はやはりめぐみこども園の児童の皆様で、
一つ一つの挨拶に元気にお返事いただき、それぞれのプログラムに真剣に耳を傾けていただきましたこと、
寄贈品を使用し、「これはすぎ?」「これはくり?」と木材に興味を持ちながら
楽しく学び、遊んでいただけたことが、何よりの収穫だったと考えております。

 今回寄贈させていただいたテーブルや積み木、一緒にご覧いただいた木の知識が、
児童の皆様の木に囲まれた幸せな生活の一助になれば幸いでございます。

めぐみこども園のみなさま、関係者各位に改めて感謝を申し上げます。
誠にありがとうございました。

なお、当日の様子は福井森林組合youtube チャンネルでもご確認いただけます。

2017年02月23日