スギ



 日本の固有種で、本州北端から鹿児島まで
広く自生している他、北海道でも造林が進んでいます。

 葉は長細く、ギザギザと針のようにとがっている
針葉樹の仲間です。樹の皮はやや赤みを帯びた茶色で、
ささくれのように縦に裂けています。

 有名な屋久島の縄文杉は高さが25m、
周囲16mを超える非常に大きなスギです。


 木材としての用途は広く、構造材、集成材として
活用されています。

 他の木材と比べて割りやすい為、道具が発達していない
古来から重要な木材として重宝されてきました。

 スギの材は調温作用や調湿作業に優れており、
奈良時代に建てられた正倉院のなかの貴重な宝物が
千年以上も保管されているのもこのためだと言われています。