林業カレッジ インターンシップが始まりました。

 福井県では林業分野への就職を目指す方を対象に「ふくい林業カレッジ」を開校し、
林業に関する知識・技術を学習する研修を開催しています。

 この林業カレッジの受講生が実際に林業事業体の現場に赴き、プロから手ほどきを受ける
インターンシップが本日より開始されました。

 当組合の協力事業体もインターンシップの受け入れ先となっており、
東新町の大義林研さんの現場でも三名の研修生を受け入れる運びとなりました。
はじめに県産材活用課の方から簡単な挨拶と説明を受けた後現場での実地体験に入りました。

 先ずはハーベスタで造材した材に残った枝をチェーンソーで払う作業から取り掛かりました。
カレッジで培った技術を活かし、慎重に枝払いに取り組んでいました。
枝払いの様子はこちらからご確認ください。
 枝払いの後は、実際に間伐の対象となる木を伐ることに挑戦しました。
大義林研さんは伐倒の方向を見極めること、ツルを残して木がゆっくりと倒れるようにすること、
受け口の切り込み角度を35度程度にすることなど、安全な作業に必要なことを
研修生ひとりひとりの伐倒の様子を見ながら、丁寧に指導していました。

 この取り組みは報道機関の皆様にも注目していただき、複数のメディアに取り上げていただける運びとなりました。
大義林研さんの指導により、研修生の皆様の実力が大きく向上するだろうと期待しています。

☆以下福井新聞様の紹介記事より☆
県「林業カレッジ」1期生
現場で実践 技術習得 就業へ インターン始まる

 本県林業の担い手となる若者を育成する県の「ふくい林業カレッジ」の研修生が、県内の森林組合や民間事業体に分かれて 就業体験するインターンシップが25日始まった。研修生9人が、それぞれの林業現場で作業員の指導を受けながら伐採作業などに取り組み、 実践的な技術習得を目指す。

 大義林研(福井市)でのインターンシップには3人の研修生が参加。初日は同市東新町の杉林に入り、間伐作業などを体験した。

 研修生は同社社員から間伐の注意点として「どの木を残し、どの木を切るべきか」「どちらの方向に倒せば安全で、後の出荷もしやすいか」などを事前に、よく考えるようアドバイスをもらった。カレッジで習ったチェーンソー操作の技術を生かし、社員の指導も受けながら実際に木を切り倒した。

 研修生の三橋玖美さん(23)は急な斜面近くでの作業に苦労し、「木を切る体勢の確保やチェーンソーの持ち方が難しかった。それぞれの現場に応じた方法を、現場で日々働いている方に教わることができてよかった」と話した。大義林研の大泉雅人社長は「みんな、やる気が感じられる。木は太さ、長さによって用途が違っており、出荷までを見据えて木のことを広く勉強してほしい」と期待を寄せていた。

 インターンシップは12月中旬まで、1回10時間程度の研修を3回実施する。林業カレッジは今年5月に開校。第1期生は県内外の20~40代の男女9人で、県内での就業に向けて来年3月まで講義や実習で学んでいる。

(水口浩樹記者、素晴らしい記事を執筆していただきありがとうございます。)

2016年10月28日